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豊 秀之  > Interview

患者さんの笑顔のためにカットとメイクの二人三脚で挑む

Interview2018.01.26

豊 秀之
RIPS medical-beauty

RIPSでは医療用ウィッグの似合わせカットのほか、頭皮ケアのヘッドソーマ、病気でくすんだ顔色や傷跡をカバーするメディカルメイクも行っています。RIPSでメディカルメイクを担当している岡田恵美さんを迎え、豊秀之さんと医療美容の必要性を語っていただきました。

さらなる笑顔を引き出す
メディカルメイクの必要性

豊:岡田と私は通常は普通のサロンでお仕事をさせていただいてます。ウィッグのお客様やアザなどで悩んでおられる方からのご予約があれば、こちらのRIPSに集合するんです。最初はウィッグの似合わせカットだけをしていたのですが、髪だけを整えてもなんだかしっくりこない。メイクをしないとお顔がやっぱりあか抜けないというか…。そこで岡田にメイク担当として入ってもらうことにしました。

岡田:OLとして働いていた頃から、女性がきれいになることで社会も元気になるのではないかと感じていて、メイクの学校に通い始めたんです。こちらにはブライダルメイク担当で入社したのですが、「どうせメイクをするなら困っている人をケアできるメイクをしてみたら?」と知人にアドバイスを受けたこともあり、豊がウィッグの似合わせカットを始めてから、私も医療美容に関わることになりました。

豊:病気になると顔色がくすんでしまうので、患者さんは鏡の前に立つのを嫌がります。スッピンはメイクをすればきれいになるとわかっているけれど、抗がん剤の影響でスッピン以下になっているからです。そんな自分を見ると気持ちが落ち込んでしまう…。だからこそメイクが大事なんです。メイクをされて、お客様が鏡を見られてハッとされて「きれいにしていいんですね」っておっしゃられたことがあったんです。その瞬間、涙腺が崩壊しました…。女性にとってのメイクの重要性を痛感しましたね。

頭皮ケアをすることで
脱毛後に生えてくる髪を健やかに

岡田:現在はメディカルメイクのほか、頭皮のケアも行っています。脱毛すると頭皮も変化し、次に生えてくる髪がちりついたり、くせ毛になったりすることも。元気な髪が生えてくるために頭皮洗浄やマッサージをしています。頭皮を見れば、身体の状態もわかるんですよ。食生活や運動、睡眠のアドバイスをしながら、一緒に病気を乗り越えて行けるようにケアを行っています。

豊:頭皮のツボや筋肉を刺激してリンパを流すヘッドソーマという技術があります。岡田はその講師もしています。こちらに通う方はほぼ女性。乳がんの患者さんもいるため、男性である僕には聞きにくいこともあります。店に来られた患者さんは、岡田の顔が見えると安心したように笑顔になるんですよ。岡田は女性ならではの寄り添い方ができるので、なくてはならない存在です。

医療美容を患者さんだけでなく
全国の美容師にも広げていきたい

豊:医療美容師の認定するランブスの講師としても、岡田には活動してもらっています。美容学校でメディカルメイクの授業をすることもあります。

岡田:医療美容という存在を、患者さんはもちろん、美容師さんやセラピストさんなどもっと多くの方にも知ってほしいですね。全国に広げていきたいです。

豊:僕たちは、“病気で仕方なく行くサロン”ではなく、“病気になってもおしゃれを楽しみに行けるサロン”でありたいんです。サロンから病気にならない情報を発信しながらも、病気になってしまっても美容の力でキレイにできますよ、ということを伝えていきたいです。

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