誰しも髪質にコンプレックスはあるもの。クセがある人なら「まとまらない!」、さらさらストレートの人なら「パーマをかけてもすぐ元に戻ってしまう」など何かしたら物足りなさを感じています。
しかし、米沢さんの手にかかるとコンプレックスを素直に受け入れ、それを髪本来の個性ととらえられるように。今回のモデル・高見さんも髪質にはややクセがあるものの、「米沢さんに担当してもらうようになってから、自分の髪質との向き合い方が分かりました!」ときっぱり。3人のお子さんの子育てに、お仕事にと慌ただしい日々を送りながら旬のスタイルを楽しんでおられます。
米沢さんはどのようにクセを生かし、ヘアスタイルによって個性を輝かせているのでしょうか?
体験する人:高見さん(34歳)
4年前から米沢さんの元へ通うお客様。3人のお子さんを持ちお仕事もなさっているため、普段のホームケアは朝晩オイルを塗る程度。半年前ボブスタイルにし、現在はロングヘアを目指して伸ばしている真っ最中。ややクセのある髪質。
担当美容師:米沢 友彦さん(38歳)
美容歴18年。全国のスタリストを対象に行われる『サロンモデルアワードジャパン』でファイナリストに輝いたこともある実力派。感度の高さと抜群の技術力に定評があり、「予約待ちしてもいいから指名したい!」というファンが多数。
4年前の出会いを機に、現在も2ヶ月に1度来店されるという高見さん。今回も、いつも通り「おまかせで」とオーダーされました。米沢さんは髪の毛を触りながら、指通りや髪表面のざらつきをチェック。次のようなヘアスタイルを提案されました。
米沢:今回はカラーにラベンダーアッシュを取り入れ、ちょっとトレンドを意識した淡い色合いにしましょう。さらに、バレイヤージュ(ランダムにカラーを入れる技法)によってグレージュを追加することで髪に立体感を出します。
さっそくカットに取り掛かる米沢さん。すると、鋏を垂直に立て先端の櫛部分で頭皮を静かにスライドし始めました。
米沢:これは髪の流れを根元から補正し絡まりをほどく「毛流調整」です。普段のブラッシングでは、どうしてもとかしきれない部分があるもの。こうして櫛部分をスライドさせ毛の流れを本来あるべき状態に戻すんです。すると自然なボリュームが生まれ、クセのある方でもおさまりやすくなりますよ。
このひと手間でカットの仕上がりが格段に良くなるそう。施術を受ける高見さんも本当に気持ちよさそうで「頭がスッキリする感覚です!」と絶賛されています。
さて、毛流調整をした後、いよいよカットへ。長さはあまり変えないものの、重たくなりがちな後頭部を中心に毛量を減らします。毛先が軽くなりすぎるとパサついた感じに見えてしまうため、必要な部分と必要でない部分を見極めながらカットを進めます。
さてカットが終わったら、次はカラーリングです。今回は、ちょっとトレンド感を意識した淡い色合いがテーマ。この日のお洋服にも合うラベンダーアッシュをベースに、ランダムにグレージュを追加し2色で立体感を出します。
米沢:先にトレンドカラーであるラベンダーアッシュを髪の中間部分まで入れ、ハイライトではなく、あえてランダムにグレージュをいれることでよりメリハリがつき髪に動きを出します。高見さんの場合ややクセがありパサつきやすい髪質ですが、こうすることで仕上がった時にツヤが出て立体感を演出できるんです。
無事にカットとカラーを、最後のスタイリングへ。
米沢:入浴後は、後頭部から髪を乾かすようにしましょう。サイドの髪の毛が流れずきれいなフェイスラインの流れを出せますよ。この時、ドライヤーは根元から毛先へ。ボリュームやクセも出にくくなります。またセットの際は「毛先のはね感」と「トップからランダムに流れを作る」ことがポイント。ヘアアイロンを使ってふんわりした流れを作りながら、毛先部分を自由に遊ばせましょう。おでこ部分の立ち上げは、ヘアアイロンよりカーラーを使うと熱で頭皮を傷めずにしっかりした立ち上げを作れます。
カット&カラーを終え、ふんわり上品な雰囲気になった高見さん。ご本人もとても満足そうです。「いつも美容室から帰ると息子たちが『ママ可愛い!』と言ってくれるんです」というお話も。本日も帰宅後の息子さんたちの感想をおおいに期待できるヘアスタイルに仕上がりました。
施術を終えて…
カット 5,000円(税別)
カラー 7,000円(税別)
デザインカラー 4,000円(税別)
毛流調整(一部のみ) 1,000円(税別)
トリートメント 3,500円(税別)