[神スタVoIcE]は神スタ掲載スタイリストさまの普段の会話などから今、どのようなことを考えておられるのかを発信させていただきます
#002 宮内さん https://kamista.jp/stylist/?stylistID=B000017
長い間、僕も美容師やっていますけど。人と人の商売やから絶対お客さんありきなんですよね。
お店にも、相撲や落語の世界が大好きで。たくさん関連するもの置いているけど、でもそれは、全くお客さんウケしないんですけど。ただ、自分の中で、若いときから変わってないことがあります。
それは、仕事に関しては、美容師ありきみたいなことが大切と思っています。でも、なんかそこが不安にもなるとこでもありますし、それがあかんのかなーとか思ったりもします。
もちろん、お客さんあってのサロンですけど、やっぱり自分が心地よく仕事ができる環境をつくらなかったら、お客さんに満足のいく良いものを提供できへん。いまだにそう思うんです。
でも、それは紙一重やけどずっと不安。なんかお客さんにもっと合わせたらいいのになって思う自分がいつも後ろに居るかな。
それはなんかずっとありますね。それは若い時から思っていました。やっぱ美容師さん目線で思ってしまっていて、年を重ねたら変わるのかなと思ったけど。やっぱ変わらないですね。変えたら楽やと思うのですが。経営的にもね。100%相手が喜ぶ事に合わせばね。でもそれはなんか違うと思うんです美容師として。
だから何かあるんですよ、空間を大切にするなにか。
お客さんに来ていただとき、普段、日常的に会わない人が美容師だと思うんです。美容師と会っているわけなので感じてほしいですね、非日常というか。全部を相手に合わして居心地よくするっていうことがいいのか、それをずっと探していて。ほんま紙一重ですよ。
カットでも同じくですよ。自分の中で自分しかわからない失敗もするのでねやっぱり。でも失敗も含めて、なんか自分の間合いでやりたい。お客様に全部言われるような事はやっぱりどっかできない。だってしたら負けやなみたいな。もちろん仕上がりは失敗しませんよ、誤解のないように(笑)
だからやっぱり失敗は良い。やっぱ失敗したーって自分で思ったらめっちゃ傷つくから自分が。すると次は絶対に失敗しない。自分で学習していくから。自分の中では失敗。でも、そういう美容師さんの面白さをやっぱりなんか若い子に伝えたいね。いい美容師さんになってほしい。なんかね。便利屋になったらあかん。じゃないと面白くないと思う。売り上げるのも大事やけど。まあ数字だけじゃない部分がないと、と思いますね。ほんと自分はややこしいと思う。俺をややこしくさせたんはこの仕事やから。こんなややこしい人間じゃなかったと思う。(笑)
宮内 誠 / deem(ディーム)