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山口 麻衣  > Interview

大切なのは流行ではなく、お客様の“なりたい”を叶えること

Interview2018.05.22

山口 麻衣
Sakura Tessen

美容師が提案するトレンドヘアや似合わせ。確かに素敵なスタイルだけど、私が望んでいるものとはちょっと違う…。そんな、なかなか言い出せないお客様の本音。サクラテッセンの山口麻衣さんは、言葉にできない気持ちを引き出してリクエストを叶えてくれると評判のスタイリストさんです。

カウンセリングを始めるのは
来店時のお出迎えから

山口:私が一番大切にしているのはカウンセリング。お客様のなりたいイメージを引き出すために、時間をかけるようにしています。だからこそ、来店時のお出迎えも笑顔を意識。当たり前のことですが、お客様に信頼いただくためにも基本的なことを大事にしています。

丁寧なカウンセリングと聞くと、さまざまな角度から質問をし、その反応を見て判断するのだと考えがちですが、山口さんのコツは一度に聞きすぎないというものでした。

山口:カウンセリングで確かな手ごたえを感じられなかったとしても、施術を進めます。カットしている最中や、たわいもない会話をしている最中に、要望を引き出せそうな会話や、突っ込んだ質問ができるタイミングがあるんですよ。最初のカウンセリングでご自身の悩みやリクエストをすべて言える方も少ないですから、カウンセリングは1回だけと決めていません。

最初のカウンセリングですべて決めないため、カラーの調合もギリギリまでしないことも多いのだとか。

山口:お客様ともう少しお話してから決めようと、先延ばしにしてることも多い。「今からコンサートに行くんです」「今度こんな行事があるんですよ」という会話から、提案もできますからね。お客様との会話を楽しみつつも、頭のどこかではスタイルについて考え続けています。

流行よりも“なりたい”を大切に

山口さんが目指すスタイルは、流行ではなく、その方がしっくりくるもの。六甲道という場所柄、流行よりも自分のスタイルを大事にしているお客様が多いそう。

山口:サクラテッセンは、流行を追うお店ではありません。お客様もご自分が似合うスタイルを探しているナチュラルな方が多いですね。美容師ですから流行り廃りももちろん考えますが、まずはお客様がなりたいスタイルを大事にしたい。「自分には似合わないかもしれないけれど挑戦してみたい」「今は時代遅れだと思うけれど、やっぱりやりたい」など、女性だからこそわかる気持ちがある。その方の希望を叶えられるように、頑張りたい。

さらに山口さんがこだわっているのは、お客様がずっと通える場所でありたいということです。髪のカットやケアはもちろん、それ以外にも頼れる存在になりたいと語ります。

山口:「一生お付き合いをさせていただきたい」というのをモットーにしています。そのためにも、リクエストに応えられる技術、会話術を向上させようと意識しています。お客様の髪のお悩みだけでなく、ライフスタイルにも寄り添い、一緒に生きていきたいですね。「今年の流行の髪型にしてほしい」と私をご指名いただいたら、ちょっと違う提案になるかもしれないですけど、間違いなくその方にあった髪型を作り、その後の人生をいいものにできると思って美容師を続けています。ずっと任せられる美容師を探しているのなら、ぜひ一度ご指名いただければと思っています。

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