「MARIEN BETH 居留地店」の店内は洗練されたモダンセンチュリーをイメージ。「今までと違う自分になれそう」そんな予感を抱かずにはいられないサロンだ。そんな上質な空間で、ひときわ優しい笑顔でお客様を惹きつけるスタイリストが満井さん。誰もが認めるていねいで細やかな仕事ぶりの理由を聞いてみました。
美容に興味があり、一度は美容部員になろうかと考えたという満井さん。しかし、高校3年の進路相談で担任の先生から、美容師を目指してみては?とアドバイスされたそうです。
満井:学生時代はコスメの雑誌を読んだり、自分でヘアアレンジしたりするのが好きでした。何となく美容部員になろうかなと思っていたのですが、きちんと資格を取って、より専門的な仕事に就く方が将来自分のためにもなると思い、美容師になりました。
誰に聞いても「明るく、親しみやすい存在」と言われる満井さん。初めてのお客様ともあっという間に打ち解けてしまうそう。いちばん、心がけているのはお客様の心が明るくなる空気づくり。話しやすい人だなと思ってもらえるよう、身だしなみや言葉遣い、話し方などにも気を付けています。
お客様には何か「プラス」を持って帰ってほしいという満井さん。単に要望に応えることだけが美容師の仕事ではないと断言する。
満井:「プラス」を持って帰ってもらうには、お客様のライフスタイルを読み解くということが大切になってくると思います。例えば、髪を明るくしたいというオーダーがあったら、なぜ明るくしたいのかということをきちんとお聞きします。もし、明るくすることで新しいファッションに挑戦したいのなら、その人のお洋服の好みをしっかりヒアリングしないといけません。なぜそうしたいかの理由は十人十色。そこを引き出して、私なりの提案をすることに大きなやりがいを感じています。
要望を叶えるのはもちろん、新しい提案ができてこそ、プロの美容師。そんな信念がうかがえます。
スタッフの方々に満井さんのことを聞くと、「仕事が人一倍ていねい」という言葉がみなさんから返ってきます。その心がけはどこから来ているのでしょう。
満井:お客様はキレイになりたくてサロンにいらっしゃいます。その思いに応えたい!という気持ちが強いです。必ず、次回も来てほしい。そのためには、お客様には「何か違う」「もっとこうしたかった」という思いを抱えて帰っていただくわけにはいかない。だから、全ての工程をていねいに、ていねいに行うようにしています。お話をじっくり聞くこと。そして、お客様が美しくなるために、一瞬一瞬も気を抜かないこと。私自身、100%やり残したことはない!という気持ちにならないと、お客様の満足は引き出せないと考えています。
物腰が柔らかく、たくさんのお客様に慕われている満井さん。しかし、その内側には熱い思いが秘められています。