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生涯でいちばんいいスタイルを作りたい。提案に責任を持つのが僕の流儀

Interview2017.08.23


ALEX 神戸本店

トータルビューティーを提案する「ALEX」でディレクターとして活躍する山口 充さん。ショートからロングまで、お客様の期待を裏切らない“おまかせ”スタイルで、抜群のリピート率を誇ります。お客様の叶えたいスタイルを探り、技術力で叶える…そこには、山口さんの美容師としての強い矜持がありました。

坊主頭へのコンプレックスから
美容師の道へ

佐野日大高校のエースとして野球漬けの学生生活を送っていた山口さん。スポーツ推薦による大学進学が決まっていましたが、推薦を断って美容師の道を進びました。

山口:高校は3年間野球漬けでした。ずっと坊主頭をコンプレックスに感じていて、その反動で人一倍ヘアスタイルに興味があったんです。コンプレックスを解消しようと、坊主なりにカッコよさを追求して、自分で切っていました。それを見た部活仲間に「どこで切ってるの?」「俺も切って」と言われて切っているうちに、美容に目覚めました。野球推薦で大学も決まっていましたが、キャンパスでの未来を想像しても、なんだかあまり惹かれなかった…。それよりも、興味があった美容の道に進みたい。そう思って美容学校に進学しました。

なにげない会話から
イメージをふくらませて提案

東京の美容学校を卒業後、都内のサロンに就職。その後、縁があった神戸に拠点を移し、今年で27年。現在では新製品開発やスタッフの育成も行うなど、マルチに活躍をされています。そんな山口さんがサロンワークをするうえで大切にしているのがお客様のライフスタイル。何気ない世間話からヒアリングして、仕上がりイメージを膨らませていきます。

山口:スタイルを提案するヒントがあるのは、施術中の世間話。最近どこに行ったのかとか、何が楽しかったのかとか、友達同士がするような会話です。そこから「こんなライフスタイルを提案したい」とイメージを描きながら、髪の毛のお悩みややってみたいことを聞いて提案しています。

お客様に似合うヘアと言いながらも、美容師の好みや流行のスタイルが優先されてしまう“おまかせ”があるのも現実。しかし、山口さんが大事にしているのは、その人の魅力を引き出す方法論。思い切った提案をしたとしても、その方に似合うスタイルにするという基本は決して忘れません。

美容師はその提案と施術に
責任を持たなければならない

山口:インスピレーションとか、その時にひらめいたアイディアなど、ふわっとした部分もありますが、こだわるところはきっちりこだわりたいんです。スタイルはその人の生涯を考えたうえで、一番いいものを探して提案しています。自分が提案したこと、施術したことに責任を持つことが僕自身のこだわり。そのため、技術は確かなものを提供するのは大前提。施術方法にもとことんこだわります。骨格や毛量、生え方などを考慮し、目指すスタイルに必要なのは何なのかを徹底的に考えます。カットにしても、どこにボリュームを出すのか、どの角度のシルエットを作るのか、どの髪の毛をどの場所にかかるようにするのかと細かく考えていきます。妥協はしません。

一目見てショートからロングまでお客様に最も似合うスタイルを表現できると語る山口さん。それは、お客様の心の声を聴いて提案する“察する力”、目に見えるカタチに変える“技術力”もさることながら、「今までの人生で一番気に入っていただけるスタイルにしたい」という強い想いがあってこそなのでしょう。女性に笑顔の魔法をかけていく、山口さんが作り出すスタイルから目が離せません。

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