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竹之内 佑起  > Interview

研究熱心さは人一倍!「人を観察するのが好き」な敏腕スタイリストの仕事の流儀

Interview2017.07.29

竹之内 佑起
A-cura(あくら)

髪の健康美を第一に、その人の新しい魅力を引き出すことをめざす「A-cura(あくら)」。 ここでディレクターを務める竹之内さんは、美容師向けの技術セミナー講師にも招かれるほど、その技術力の高さは折り紙つきです。「女性を美しくする」ことにかける徹底したプロ意識の秘密を、探ってみました。

「早く働きたくて」高校を中退し、美容師の道へ。

中学まではずっと野球少年だったという竹之内さん。高校時代にバイト先の飲食店の店長から「髪をいじるのが得意だし、美容師になったら?」と勧められたことが、その後の人生を変えました。

竹之内:自分ではとくに手先が器用だとは思っていなかったけど、昔から図工や絵は好きな方でしたね。早く働いて独立したいとも思っていたので、決心したら後は早かったですよ。高校は辞めて美容院で見習いとして働きながら、美容学校に通って勉強して。

ぐずぐず迷っていても仕方ないから、ぱっと決めて、行動する。
竹之内さんの仕事を貫く「決断の速さ」は、すでにこの頃から芽生えていたようです。
美容師となってからは、「カットならこの人」「カラーならこの人」というように、幅広い分野から著名なスタイリストの最先端技術を貪欲に学ぼうとしてきた竹之内さん。
「追いかける存在は常に複数いましたし、今もそれは変わりません」と語ります。

自分を見つめ直した、イギリス滞在の日々。

20代前半は、持ち前の研究熱心さでスタイリストとして順調にステップアップしていった竹之内さんですが、店長を任されるようになる頃から、別の悩みが出てきます。

竹之内:自分の仕事だけに集中していればよかった時代と違って、人を育てるというのは本当に大変で、自分には無理なんじゃないか、ほかの仕事を探した方がいいんじゃないか、と揺れました。

そして竹之内さんは26歳の時に店を辞めてイギリスに旅立ちます。約1年の滞在期間中、3か月ヴィダルサスーンの学校に通い、さまざまな人の生きざまに触れました。

竹之内:日本と違って、自分が明確にああしたい、こうしたいと意思表示しないと誰も手を差し伸べてはくれない環境。挫折感も味わいましたが、いったん自分をリセットして見つめ直すことができ、視野も広がったと思います。

美のプロフェッショナルとして、進化を続ける意志。

1年の充電期間を経て帰国し、改めて美容師として再スタートを切った竹之内さん。
人を育てるむずかしさは今も変わらないといいますが、「優秀な美容師を世の中に送り出したい」という責任感は以前よりも強くなったとか。

竹之内:それに人を育てるだけじゃなくて、自分の技術もまだまだ上げていきたい、学びたいっていう思いが常にあります。
美容師としてふだんから心がけているのは、とにかく街で人を観察すること。
髪型や顔立ち、服装がマッチしている人を見ると、その理由を分析するし、そうでない人は何が問題で、どこを変えるとよくなるのか、頭の中であれこれ考えますね。

フェミニンからカジュアルまで、得意なスタイルは多種多様。その確かな腕に、20~80代まで幅広い年齢層の女性が信頼を寄せます。
穏やかな笑顔と優しい語り口で女性たちの要望をくみ取っていく竹之内さんを見ていると、「本来は人見知りでそんなに口数も多くない」というのが信じられないほど。
「女性を美しくする」ことにかけるプロ意識のなせるわざでしょうか。

竹之内:こだわりあるサロンであり続けるほど、お客様のご要望もレベルアップしていきますので、それに合わせた技術を身につけて進化しつづけないと、と思っています。
半年前からジムで筋トレも始めたんです(笑)

美のプロフェッショナルとして充実の時を迎える竹之内さん、ますます目が離せません。

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