SuRではアシスタントやスタイリストの得意分野を伸ばすため、カット、パーマ、メイクのチームに分かれて技術を磨いています。カットチームに在籍する山田さんは、サロンの中でもカットに対するこだわりが強く、技術に対する探求心が旺盛です。
山田:デザインの形作りという意味では、カットが最も重要。もっと貪欲に研究して、自分自身もサロンも進化させていきたい。個人練習やサロンワークを通して自分の中に足りないものが見つかったり、気になる技術があれば、セミナーや勉強会に参加してスキルアップを図っています。
気になるセミナーがあれば、関西はもちろん、関東にも足を伸ばしているそう。
山田:後輩を指導するにも、自分が知識をつけ、練習しないと教えられません。美容師という職業は、ゴールがない職業。ずっと学び続けなければいけないというところがやりがいであり、楽しみでもあります。これからも勉強し続けたいですね。
努力に裏打ちされた高い技術力に加え、再現性の高いスタイルの秘密は、自宅でのスタイリング方法を詳しく教えるアフターフォローの結果でもあります。
山田:一人ひとり髪質に違いがあります。カットについては、ご自宅でお手入れしやすいようにという点を一番意識しています。ドライの時はどこにうねりが出るのかをしっかり観察。そして、お客様にコツや乾かす順番をお伝えするようにしています。僕らがサロンでやっていることをご自宅でできるのが一番ですから。
そこには美容師はスタイルを作るだけが仕事ではない。スタイルがずっと続くことに責任感を持つべきだという矜持があります。
山田:自分が作ったスタイルについて美容師は責任感を持つべきです。次にご来店いただくまでの間に、お客様がそのスタイルをどう生かすことができたのかを大事にしています。だからこそ、スタイリング方法、自宅でのケアをしっかり伝えています。アイロンが苦手な方には、電源を入れていないアイロンを使って、動作のトレーニングをしていただくことも。きれいなカラーを保つために、カラーが落ちにくいシャンプーを提案することもありますよ。
丁寧でわかりやすいとお客様にも評判のアフターフォロー。しかし、一度に伝えるコツは3つまでと決めているのだとか。
山田:僕はゴルフが趣味です。ゴルフ場であれこれ教えていただくこともあるんですが、一度に意識できるのは3つが限度なんですよね。それ以上はできない。そんな自分の経験から、一度にお伝えするコツは3つまでと決めています。教えすぎないというのもポイント。次に来店いただいた時、「アドバイスでうまくスタイリングできるようになった」と言っていただけると、とてもうれしくなります。
「きれいになりたい」というお客様の気持ちを汲み取り真摯に応える山田さん。その夢は個人だけでなく、街全体に及びます。
山田:店舗がある西神エリアの方たちを、もっとおしゃれに、もっときれいにしていきたい。美容の力で街全体を活性化させるというのが美容師の使命だと思っています。責任感を持って取り組んでいきたいですね。
美しくなることに大きな可能性を見出している山田さん。向上心を忘れず、技術を磨き続ける山田さんの活躍に、今後も注目です